<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 登高>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle:  登高（とうかう）>
<BookPage: 137>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
風急天高猨嘯哀，
渚清沙白鳥飛迴。
無邊落木蕭蕭下，
不盡長江衮衮來。
萬里悲秋常作客，
百年多病獨登臺。
艱難苦恨繁霜鬢，
潦倒新停濁酒桮。
<End Poem>
<Translation>
風ははげしく吹きとおり、空は高く澄みきって、猿の鳴き聲がかなしげに聞こえる。 うつむいて見ると、長江のなぎさは清らかで砂は白く、そのあたりを鳥が輪をえがい て飛ぶ。はてしのない木々から落ちる葉、ざわさわ、ばさばさ、はらはら、どこもかしこも落葉が吹き飛んで、散ってゆく。永遠に盡きない長江の水は、あとからあとから絶えることなく湧きかえって流れてくる。
この萬里のはてにみる、ものがなしい秋、わたしは、いつも流浪の旅人。そしてまた重陽の節がめぐってきた。生涯、病氣ばかりしていて、それにことしは、ひとりぼっちで高臺に登っている。さまざまの艱難をなめつくして、じつに情ないことに、兩鬢が真白くなってしまった。そのうえ、老衰してなんのなぐさめもないわたしとしたことが、病氣のせいで濁酒の杯を手にとることさえやめなければならなくなった。
<End Translation>
<Formatted Translation>
風ははげしく吹きとおり、空は高く澄みきって、猿の鳴き聲がかなしげに聞こえる。 
うつむいて見ると、長江のなぎさは清らかで砂は白く、そのあたりを鳥が輪をえがい て飛ぶ。
はてしのない木々から落ちる葉、ざわさわ、ばさばさ、はらはら、どこもかしこも落葉が吹き飛んで、散ってゆく。
永遠に盡きない長江の水は、あとからあとから絶えることなく湧きかえって流れてくる。
この萬里のはてにみる、ものがなしい秋、わたしは、いつも流浪の旅人。そしてまた重陽の節がめぐってきた。
生涯、病氣ばかりしていて、それにことしは、ひとりぼっちで高臺に登っている。
さまざまの艱難をなめつくして、じつに情ないことに、兩鬢が真白くなってしまった。
そのうえ、老衰してなんのなぐさめもないわたしとしたことが、病氣のせいで濁酒の杯を手にとることさえやめなければならなくなった。
<End Formatted Translation>